罪と咎の果てに

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――寒い  季節は冬。吐息も白く色付いている。 師走というだけあって、ビルの下で人々は往来を繰り返す。  地上数十メートルのビルは、僕にとって最も空を身近に感じられる場所だ。 こんなにも空に近いのに、手が届くことは決してない。 どんなに手に入れたくても、入らない。
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