第壱章 「始まりの音」

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「…z…zZ、グッ…」 ガタッ、と乾いた音と共に立ち上がる智久。 「プハァッ!!何が起きた!?」 鼻呼吸をしていた為、あまりの苦しさに飛び起きたが、状況を理解していなかった。 「いま放課後。んで、俺が大事な話をする所でもある」 二人の遣り取りをクスクスと笑いながら見つめるクラスメート。 「あ、ああ。なるほどね。良いよ、続けて?」 寝起きで数%程しか働いていない頭で理解し、裕太に話の続きをするよう促した。
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