第壱章 「始まりの音」

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「何を言っても、もう手遅れだ。だって、俺が決めた行き先で校長に許可貰っちゃったもん」 更に騒がしくなる教室。 そんな中、一人の女子が言葉を発した。 「何処に行くの?」 彼女の名は平泉奈月(ヒライズミ ナツキ)。 栗色のショートカットで、整った顔立ちをしている。 「んー、まあ簡単に言えば登山かな?」 「はぁああああ!!??」 これには智久も含めた全員が絶句した。
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