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――――――
―――…
「んんっ…」
あれ…ここ は…?
夢うつつのまま重たい瞼を開けると
そこには白い天井と蛍光灯。
まだぼやけている目を擦りながら考えてみる。
私…どうしたんだっけ―――
たしか階段で…
「俺とキスしたんだよ?」
びくっ
「!!?」
一人きりだと思っていたのに隣から声がして思わず飛び起きた。
「え?あっ会長…?なんでここに――」
あ。
そのとき私はすべてを思い出した。
私…会長と事故とはいえキスを…!
会長の唇を奪っちゃったんだった!!
すべてを思い出すとともに自分の顔から血の気が引いていくのがわかった。
「ごっ」
「ごめんなさいっっ!」
私はどうしたらいいかわからなくて何度目かわからない謝罪をした。
「まーたそれ?」
う。
「で、でも…。謝る以外どうしたらいいかわからなくって…」
思わずしゅんとしてしまう…
会長は「気にしなくていい」と言ってくれたけど、会長はモテるからたくさんの女の子にひどいことしてしまったなと思うと謝らずにはいられない。
「…じゃあさ。」
「?」
「俺の言うことには逆らわないってのは?」
「…へ?」
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