EP 02

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今、会長… ――「俺に、キスして?」 って言いました…? 「へっ?」 思わずすっとんきょうな声が出てしまった。 でででも今キスしてって…? えっ?え? 「聞こえなかった?俺にキスしてって言ったの。」 聞き間違えじゃない…!? 「ぇええええ!?」 き、ききき、ききキス!!? 「ほらはやく」 と唇を差し出すように近づける会長。 わ、私が会長にきっキス!? それを許してもらうために 言うことを聞くのにキス!? あ、あれ… なんかもう何がなんだか… でも目の前で唇を差し出す会長を無視することは許されなくて…。 眼鏡越しの会長の綺麗な瞳がまっすぐ私を見つめてる。 “はやく”と訴えられていて… ゴクッ 思わず息をのんでしまう。 で、でもでも…! 私が会長にキスするなんて…! と同じようなことをぐるぐる考えはじめると 「ふう。じゃあわかった…」 「へっ…?」 わかったってなにが…と同時に私の視界が揺れた。 ぐいっ 「んっ…!」 唇に覚えのある温かくやさしい感触。 !き、キス!? 静寂につつまれた保健室に ちゅ…っ という音が響いた。 「な、ななな!?」 もう頭が追いつかな…っ 「ほら、はやく」 パニックな私に響いたのはさっきまでとは違う体を、頭を、痺れさせるような甘い会長の声だった。 ドクン…  
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