記憶

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──ピロピロリン ───ピロピロリン ピッ… 「もしもし…」 静かな静かな個室に響き渡る彼女の声。 「──あ、はい…分かりました」 ピッ… 彼女は携帯をベッドの上に投げて、静かにベッドの上に座り込む。そして、涙を流した。ただ…ただ…涙を流した。声を圧し殺して… 苦しくて、哀しくて、胸の奥が痛い気持ち。そして、彼女は名を呼んだ… 「──祐介さん…っ」 と…呼んだのであった
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