休日

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「萌ちゃーん」 そう呼び、フリフリのワンピースにくるくるの栗色の髪の毛を揺らしやって来たのが萌の友達、桃山苺(モモヤマ イチゴ)、通称いっちゃん。 「はぁー、はぁ…ごめんね?遅くなっちゃったよねぇ」 息が上がっているのにも関わらず、苺はふわふわと良い香りがする。パチパチと萌を見つめる大きな瞳。 155cmの細身で萌より少し背が高い苺は、男性からの好むようなタイプ。 「大丈夫、私も今来たところだから」 ニコッと萌が微笑むと苺は安心し、萌が座っているベンチの隣に座った。 「あれぇ?和ちゃんはまだ来てないんだ」 苺がキョロキョロ辺りを見渡した。 「うん。そうだね」 萌も同じように辺りを見渡した。
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