星詠みの詩

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星空の中に、 僕は、佇んでいた。 僕を包んでいる、 無数の星。 彼らは、各々の意思で、 輝き、そして、消えていった。 そこから生まれ来る、 また違う、新たな輝き。 散ってゆく星。 産声をあげる星。 それらは、遠い、遠い昔から、 僕を見守ってきてくれた。 またひとつ、 輝きが生まれた。 星たちが持っている輝きは、 みんな異なった。 またひとつ、失われゆく 輝きを見つけた。 失われる、その輝きは、 どこか寂しそうに見えた。 それらは、僕の記憶に、 新しいページを創る。 過去を記した、 まだまだ白い、日記。 僕は、ふと、 昔のことを想い出していた。 …遠い過去。 僕は、真の闇の中で生まれた。 真っ暗で、音も聞こえず、 一筋の光さえ、届かない。 そんな、何もない、 空っぽの世界。 その世界で、 僕は、願った。 暖かく、優しい、光を。 その世界で、 僕は、望んだ。 安らぎと、平穏を。 そして、僕の願いと望みは、 永遠に変わった。 星たちが、生まれたから。 遠い過去の願いは、 未来を照らしている。 遠い過去の望みは、 今の僕を包んでいる。 今も、いずれ訪れる、 未来も。 変わらずに、続いていく。 そう、いつまでも、いつまでも、変わらない。 だからこそ、僕は、 望んでしまったのかもしれない。 僕自身の、変化を。
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