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生きる
僕は、足掻いていた。
あまりにも理不尽で、
認めたくなんてなりもしない、
この世界で。
僕は、もがいていた。
目の前に広がるのは、
希望なんかではなく、
ただの絶望でしかない、
この世界で。
僕は、叫んでいた。
信じていたものに裏切られ、
何も残りはしない、
この世界に。
想い出が穢され、
人の関係が瓦解する。
何も残せず、
全ては忘れ去られてゆく。
そんな結末しか用意していない、
ちっぽけな世界。
そんなモノの中で僕は、
必死になってまで、
生きていた。
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