colony1.ブドウと酵母
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「やったー!じゃあ、明日からよろしくね、未紗ちゃん」 そう言って彼は大袈裟に喜ぶと、私にくるりと背を向けて、軽い足取りで院生部屋の中に消えて行ってしまった。 その背中を見送りながら、私は今更だけど、面倒なことに首を突っ込んでしまったことを後悔する。 そよ風のようでいて、嵐のような騒ぎを巻き起こす変人さん-。 …それが私の、オヅケンさんに対する第一印象だった。
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