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彼は予想をしていなかったことがあった。
あまりに急ぎすぎたのだ。
地球には大気圏というものがあり、それを勢いよく通過すれば、ものすごい摩擦が加わる。
だが彼は、頼まれたことをさっさとやりとげようと、その摩擦で身体を焼いてしまった。
だが、これくらいの火傷ならすぐに治るだろう。通過時間が短かった分、火傷も軽くて済んだようだ。
さて、あのとき写真を渡してきた女性とはそれなりに親しかった。彼女の言っていた『地球』についての情報を整理しよう。
宇宙空間で生活する我々とは大幅に時間のズレが生じている。21世紀に飛び立って間もない彼女たちだが、地球から考えれば300年以上昔になるらしい。
定期的に連絡を取っていたらしく、現在地球には、人形機動兵器……ロボットと呼ぶべきものが多種多様に運用されているらしい。戦争から土木作業まで幅広くだ。なんでも一家に一台あっても可笑しくないらしい。
長年あれやこれやあったらしく、王政の国も増えたらしい。
自分については地球側の知り合いに頼めるやつがいるらしい。まずはその人に会い、自分のロボットがあったほうがいいらしい。
その人物はここから約2キロメートルの場所にいるらしい。
自分の名前はイェグ=ハと名乗るべきらしい。
だいたいこんなところだろうか。
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