1254人が本棚に入れています
本棚に追加
「……昨日、クロノ君に話を聞きました……」
!!!………あの野郎……解剖決定だな。
「……何処まで聞いた……」
「貴方が……ある組織に追われている事と、レアスキルの事を」
ふぅ……どうやら、あの話まではしてないようだな。
「それで何か?同情したとでも?……そりゃご苦労なこった」
俺が皮肉を効かせて言ったが。あのガキは、いや、隣にいる奴も。
フェイトも俺を見据えていた。
ちっ……その目が気に入らねぇ。話し合えば分かる、私達も力になれる……そんな目をしている。
甘ちゃんが……。
「私は、貴方の。咲哉君の力になりたい!」
桃色の髪と赤色の髪とショートカットの奴等は、話が見えない様な顔をしている。
力になりたい……か。
「……キマイラも倒せねぇガキが、容易く力になりたいとかほざいてんじゃねぇよ……」
「……それは……」
口ごもるガキ。
ふん……力の無い奴に力になりたいとか言われたくないな。
「……インテ、帰るぞ」
「う、うん」
俺は背を向けて帰路につこうとする、が。
最初のコメントを投稿しよう!