再会、お話ししよう?

13/15
前へ
/276ページ
次へ
「私も……貴方を助けたい……」 さっきとは違う声が聞こえた……。 俺はゆっくりと後ろを向いた。 「……………」 「………………」 俺とフェイトの目が合う。F計画の成功作……。 俺が絶対成功しないように考案した計画で生まれたクローン。 フェイト・テスタロッサ……。 ……どいつもこいつも……。 「……1つ聞く……お前は俺を恨んでいるか」 「………………」 俺はフェイトに投げ掛けた。 あいつはプレシアに捨てられ、挙げ句には目の前で母を亡くした。 俺が考案しなければ、こんな辛い思いをしなくて済んだ筈だ。 だが、返って来た答えは全くの逆だった。 「私は……貴方にお礼を言いたい……ありがとう」 「………何故だ」 「貴方が考案してくれなければ、私は生まれなかった。辛いこともあったし、苦しい事もあった。だけど………なのはに出会えた……はやてにも出会えた……シグナムにもヴィータにも……だから私は貴方に感謝しています」 ………これはこれは…とんだ甘ちゃんもいたもんだ。 「………勝手に言ってろ………そんな事を言われても、俺は投降もしないし、力になってくれなんて言わない……じゃあな」
/276ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1254人が本棚に入れています
本棚に追加