南国おやじ

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「おっちゃんの南国での収支を2ヶ月に渡りチェックしたんです。」 南国おやじは眼球をカッと開けた。 そして、南国おやじは笑顔で言った。 『なーんでそんな事してんだー!(笑) で、いくら勝ってた!?』 勝ってた?? 南国おやじは自分のお金がみるみる減っているのを知らないのか? 僕は、気まずいが正直に言った。 「あの、2ヶ月で……50万近く…………………負けてます。」 『………。』 「………。」 南国おやじは、顔が真っ赤になり、叫んだ。 『……嘘を…つくな!!……ちょ、貯金だって、ふ、ふ、増え続けているんだ!!』 南国おやじ……嘘は辞めろ…。 店内には、何故かSPEEDの[熱帯夜]が流れている。 ♪これ以上自分に嘘が付けない もう良い子じゃいられなーい♪ 寛子の歌詞が胸に響いた。そうだ、南国おやじよ、嘘は辞めろ。
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