序章―異変の始まり―

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-4月- 新緑が芽吹き、鳥たちはその巣で産声をあげる。 そんな春のある日、この物語の舞台となる「桜江市立清流学園」の校門前― 「空が青い 良い日和だな~ 新しいスタートには最適だよ。」 そう誰にともなく呟く青年が1人 彼の名は朝城恭介。 この清流学園の新一年生である。 だが、その胸中は入学への期待に満ちているはずなのに、会場へと向かうその足は、十分後 何故かその入り口で止まっていた。 理由は明白、 式の会場である体育館の入り口、そこの掲示板に張ってある「入部者募集!」と銘打たれた張り紙群の1つに目を奪われてしまっていたのだ。 そこに書いてあったのは、一見理解不能な独り言。 選ばれし者への水先案内。 『あなたの傍の非日常 解決致します!入部希望の方は、 《いぶろはしにほへつどまちでりぬきるをてわくかよただれそさついねたなんらんてういのいおぶくでやまけまふっこてえるてよ 「浅き夢見じ 酔いもせず」》』 それが、全ての始まりだった。
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