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「つか、意味不明なんだけど。莉衣、何かアイツ怪しくない?」
「んー…変だね。」
みぃが眉間に皺を寄せて怪しんでいたけど、私は特に気にする様子もなかった。
――…そしてHRが終わり入学式に出るため体育館に向かおうと教室を出ようとした瞬間、
「あっ幹さん。悪いんだけど保健室から腹痛の薬取ってきてもらえない?」
「え?」
「お願い、保健室の場所は一階の一番奥だから。」
佐伯先生は何故か、机にうつ伏せになって苦しそうにする小太り眼鏡君の背中を擦っていた。
どうやら緊張しすぎて腹痛をおこしたらしい。
どんだけ弱いんだ!?
みぃに助けを求めると「御愁傷様。」と言って手を振りながら教室を出ていった。
この、ひとでなし!!!!
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