衝撃の再会

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「出て行かないなら、どうなっても知らねぇから」 チッと舌打ちをして、煙草を灰皿に押し付けると乱暴に私の腕を掴み、ベッドに押し倒した。 「何すんの!?」 「お前が、俺の前から消えねぇのが悪い。」 「消えるって……んっ!」 彼はベッドに倒れる私の上に覆い被さり、自分の唇で私の唇を乱暴に塞いだ。 「は、離し……て…」 「離さねぇ。俺みたいな男に半端に関わるとどうなるか、身体に教えこんでやる」 彼の口付けは乱暴で愛情なんか微塵も感じられない程冷たい。 けど、初めての私が、不純ながら気持ち良いと思ってしまうほど上手くて、慣れてると思う。次第に深くなるキスに頭が真っ白になって何も考えられなくなる。 だけどこんなの彼じゃない。 こんな乱暴…… ドンッッ! 「………いてぇ」 「最低!」 私は比呂君の腹部に足蹴りを喰らわし、力が緩んだ隙に急いでベッドから飛び起きた。
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