衝撃の再会

25/29
前へ
/462ページ
次へ
「私ちょっと行ってくる!!」 「莉衣っ。抜け駆けとかマジ許せない!!」 みぃが何か叫んでいるけど無視して土手の階段を降り、ソメイヨシノに凭れている彼の元へ走った。 「比呂君!!」 「またお前かよ、何か用か」 彼はチラッとこちらを向いて舌打ちをし、吸っていた煙草を足で揉み消している。 「なんで学校に来ないの?先生達心配してるよ。」 「別に、めんどくせぇだけ」 「面倒くさいって……」 比呂君は散ってしまった桜の木を見上げながらダルそうに欠伸。 そんな理由で学校来ないの!? 思わず眉間にシワが寄る。
/462ページ

最初のコメントを投稿しよう!

891人が本棚に入れています
本棚に追加