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「私ちょっと行ってくる!!」
「莉衣っ。抜け駆けとかマジ許せない!!」
みぃが何か叫んでいるけど無視して土手の階段を降り、ソメイヨシノに凭れている彼の元へ走った。
「比呂君!!」
「またお前かよ、何か用か」
彼はチラッとこちらを向いて舌打ちをし、吸っていた煙草を足で揉み消している。
「なんで学校に来ないの?先生達心配してるよ。」
「別に、めんどくせぇだけ」
「面倒くさいって……」
比呂君は散ってしまった桜の木を見上げながらダルそうに欠伸。
そんな理由で学校来ないの!?
思わず眉間にシワが寄る。
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