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「ナカちゃん超いい奴」
「あんまり苛めるのやめなよ。あの人本気なんだから」
美沙は話を聞く耳もたずCDを握り締めて「これ絶対手に入んないの」と言って目を輝かせている。
私は溜め息を吐き席に座ると渡されたノートを開く。余り授業に出ない比呂君の為に優しい中山君が用意したモノだ。
「学校来てるのに、また授業にでないつもりかな?」
「んー知らない。またどっかで女と一緒に…っと、ごめん」
「今さらだし謝らないで。前も違う女と歩いてるの見たから」
落ち込んでいる美沙が凄く可愛くて思わず笑ってしまう。
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