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『比呂君、大好き。ずっと一緒にいようね』
『うん、僕もリーちゃんが大好きだよ』
満開に咲いたソメイヨシノ、その桜吹雪の中で私たちは本当に幸せそうに笑ってた――…
―
――
―――
「…んっ……あれ?」
重い瞼を開くと、明るかった景色は既に夜の帳が降り月の光だけが私を虚しく照らしている。
あれは夢だったんだ。
幸せだった幻から解き放たれ誰も居なくなった教室に一人でいると、孤独感が襲ってくる。
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