69人が本棚に入れています
本棚に追加
「リカちゃん?」
和泉が話し掛けてきた。
瞬からは、イトコだと聞いていたけれど、瞬が日本で待ってる彼女は、実は和泉ではないか?
と、リカは考えていた。
「ビックリした‥まさか、リカちゃんがココにいるなんて。」
「お久しぶり、和泉さん。
ココ、私のお店なの。」
「…あの、リカちゃん…瞬のこと
「日本に帰ってきたら、瞬があっちこっちで見られてラッキーだった!」
和泉が瞬の彼女だと疑っているリカは、どこか挑戦的だ。
「そうだよね、もう知ってるよね?
改めまして。
瞬のマネージャーなんだけど‥
和泉 玲子です。」
「マネージャー?」
リカは呆気にとられた。
「瞬にはイトコのふりさせられてたもんね。」
和泉は、クスッと笑った。
「日本で、瞬はあんな風に、隠れながら外出してるし、どこにいても特別扱いされるから‥
ハワイでリカちゃんが普通に接してくれて、心地好かったんだと思うなぁ。
だから、瞬は内緒にしてたのかもね。」
瞬の方を見ると、真っ黒のサングラスをかけてるものの、こっちを見ている。
何となく‥
リカは瞬と見つめ合ってる気がした。
最初のコメントを投稿しよう!