5、覚悟

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撮影が終わって、リカのお店 『ALOHA』に到着したのは、深夜2時を過ぎていた。 「遅くなって、ごめん!」 慌てて俺が中に入ると、リカは、カウンターで伏せて寝ていた。 「あ!‥瞬。」 俺のデカイ声と勢いよく開いたドアの音で、ビクッと起きた。 「あ‥起こしてごめんな。」 こんな夜中に時間を作ってもらって申し訳なくなった。 「謝ってばっかりね。」 リカはクスッと笑った。 「彼女とはうまくいってる?」 なんだよ、それは。。。 あ‥そうだった。 俺は待ってる人がいるんだってリカの前から姿を消したんだ。 「リカに嘘ついてた。 俺の仕事‥聞いて喜ぶ奴もいるけど、リカはそうじゃない気がしてさ。 あの時も、仕事の都合で急遽戻らなきゃいけなかったんだ。 もし、あの時、俺がちゃんとリカに言ってたら、どうした?」 俺は、この事が気になっていて、リカにいつか聞いてみたかったんだ。 「…うん、日本には来なかった。」 やっぱりね。 リカはそういうタイプだ。 「瞬は、皆の瞬だから、ワガママは言えないもん。 」 リカは目立つことは好きなくせに、合わせることは嫌う。 我慢することはせず、自由奔放だから。 「だけどね、瞬に会いたくて…!?はにかむリカが可愛くて、思わずリカを抱き寄せていた。 「わ‥ビックリ。」 リカが耳元で呟いた。
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