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「おはよ。
ちゃんと寝れたの?」
翌朝は、早朝から仕事が入っていて、完璧に寝不足だった。
和泉さんに言われたとおり日が明ける前に自宅に辿りついたものの、今朝は6時に迎えがきた。
「ふぁ~。寝る!」
そして、仮眠をとることになる。
「和泉さん。
俺さ、結婚しよーと思う。」
目を閉じたままで、和泉さんに告白をした。
「え!?」
和泉さんは、突然過ぎて、かなり驚いている。
「無理なら、芸能界引退させて。」
本気の覚悟はできてる。
「瞬!そんな大事なこと‥簡単に!」
「いや、もう後悔したくない。」
和泉さんなら、俺の本気さが通じているだろう。
「…そのときは、私も一緒に引退ね。」
ため息をつきながらも、嬉しそうな和泉さん。
「猛反対されるかと思った。」
「そういう瞬だから、いい仕事してきてるのよね。
」
意外だった。
和泉さんは和泉さんで覚悟しているようだった。
リカと一緒にいることで、失うものが多いとしても、もう…地位も名誉もお金も、リカを前にしたら、比べようのないほど、ちっぽけなものになっていた。
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