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その後、和泉さんも社長に呼ばれて、話を聞いたようだった。
「瞬、リカちゃんには?」
和泉さんが心配そうに聞いてきた。
「まだ…。」
すると、和泉さんはため息をついた。
「言っとくけどね、大河以外の時間はないと思わなきゃだよ!
リカちゃんに、ちゃんと話しておかないと…。」
俺は小刻みに首を振った。
「あーダメダメ。
そーいうの重いって。
リカには分かってて欲しくない。
変に気遣うような関係なら、別れようって考えるタイプだから。」
「だけど、1年間ハードなんだよ?
大丈夫かな…。」
和泉さんは、結婚という以前に俺達の関係を心配しているらしい。
「これしかないから、やるしかない!
やり抜いたら、誰にも文句は言われなくて済むし。
集中してやる!」
「理由はどーであれ、そんなにやる気にみなぎってる瞬は初めてかも。」
和泉さんはやれやれという顔をした。
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