5、覚悟

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その後、和泉さんも社長に呼ばれて、話を聞いたようだった。 「瞬、リカちゃんには?」 和泉さんが心配そうに聞いてきた。 「まだ…。」 すると、和泉さんはため息をついた。 「言っとくけどね、大河以外の時間はないと思わなきゃだよ! リカちゃんに、ちゃんと話しておかないと…。」 俺は小刻みに首を振った。 「あーダメダメ。 そーいうの重いって。 リカには分かってて欲しくない。 変に気遣うような関係なら、別れようって考えるタイプだから。」 「だけど、1年間ハードなんだよ? 大丈夫かな…。」 和泉さんは、結婚という以前に俺達の関係を心配しているらしい。 「これしかないから、やるしかない! やり抜いたら、誰にも文句は言われなくて済むし。 集中してやる!」 「理由はどーであれ、そんなにやる気にみなぎってる瞬は初めてかも。」 和泉さんはやれやれという顔をした。
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