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あの日から、数日が経った。
リカとの関係は、相変わらずだけど、リカと海が気になって、会えないことが不安で仕方ない。
「まただ。
瞬、最近こわい顔してる。煮詰まってきてんの?
あ!今日さ、終わったら、瞬の家の近所にあるハワイアンに行こうよ!」
碧が飲みに誘ってきた。
そんな暇があるなら、俺はリカに会いたい。
「そんな時間ないし。
クランクアップしたらな。」
「え?
瞬聞いてなかった?
今日、終了よ。」
どうやら、今日の撮影は終わりらしい。
今日は、まだまだシーンを撮るはずだ。
「セットが壊れちゃって、直るまで時間かかるから、解散。」
22時をまわったとこ。
俺が時計を気にしてるうちに、碧は飲みに行くメンバーを集めていた。
「碧!今日さ、ちょっとパス。」
リカからしても、仲間と飲みに来たりしたら、嫌だろうし。
そんな暇があったら、会いに来い!
と、思うだろう。
「えー。
ま、いっかぁ。
瞬抜きでいくからいい!」
いや‥待てよ。
こいつらが、リカの店に行くなら、危険すぎて、俺はリカに会いに行けない。
それに、リカは碧のファンだから、仲良くなられたりされたら、まずい。
「あー!
やっぱ、俺も。」
「何焦ってんの?」
碧は、不思議そうな顔をした。
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