6、試練

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「わぁ~素敵!」 碧はテンションが、やたらと高い。 あ、リカ。 ん?…緊張してんのか? 表情が堅いな。 碧のファンって言ってたもんな。 リカと目が合った! …はっ?! …リカ、今明らかに目を背けたよな…。 俺は気になって、オープンキッチン越しにいる海に小さな声で聞いた。 「リカ、何かあった?」 すると、海はツンとした顔をして 「リカちゃん、樺島 碧が元カノだって知ってるよ。」 別に隠してたわけじゃないんだ! ただ‥言いにくくて。 それだけだ! 「リカちゃん、そーいう感じ嫌がるタイプじゃん? それとも、言えないことでも?」 相変わらず、ムカつく奴! 「関係なさすぎて、言う必要がなかったんだよ!」 余計な心配を掛けたくないと思ったんだ。 俺は今すぐでも弁解したい。 「瞬!どうしたの?」 碧が肩に手を置いた。 「ちょっ、いや、久々に来たから挨拶してただけ。」 俺は慌てて、その手を払いのけた。 「なに今の! ショック~‥。 早く行こうよ!」 リカの方を見たら、完全にムッとしている。 あ~もぉ!! 見られてたか‥。 「綺麗な人ね。」 俺の目線を追って、碧がそう言った。 「あぁ。」 内心、かなり焦っていたけれど、碧に勘づかれないように、そう言った。
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