69人が本棚に入れています
本棚に追加
「わぁ~素敵!」
碧はテンションが、やたらと高い。
あ、リカ。
ん?…緊張してんのか?
表情が堅いな。
碧のファンって言ってたもんな。
リカと目が合った!
…はっ?!
…リカ、今明らかに目を背けたよな…。
俺は気になって、オープンキッチン越しにいる海に小さな声で聞いた。
「リカ、何かあった?」
すると、海はツンとした顔をして
「リカちゃん、樺島 碧が元カノだって知ってるよ。」
別に隠してたわけじゃないんだ!
ただ‥言いにくくて。
それだけだ!
「リカちゃん、そーいう感じ嫌がるタイプじゃん?
それとも、言えないことでも?」
相変わらず、ムカつく奴!
「関係なさすぎて、言う必要がなかったんだよ!」
余計な心配を掛けたくないと思ったんだ。
俺は今すぐでも弁解したい。
「瞬!どうしたの?」
碧が肩に手を置いた。
「ちょっ、いや、久々に来たから挨拶してただけ。」
俺は慌てて、その手を払いのけた。
「なに今の!
ショック~‥。
早く行こうよ!」
リカの方を見たら、完全にムッとしている。
あ~もぉ!!
見られてたか‥。
「綺麗な人ね。」
俺の目線を追って、碧がそう言った。
「あぁ。」
内心、かなり焦っていたけれど、碧に勘づかれないように、そう言った。
最初のコメントを投稿しよう!