69人が本棚に入れています
本棚に追加
リカの店に長々と居座ろうとする碧達を連れ出して、解散した後、リカのもとに再度駆け付けた。
「ごめんな!」
俺は、すぐにリカを抱き寄せて、碧と付き合っていたことを云ってなかった事と、さっきの碧の態度について、リカに謝った。
「やっぱり‥瞬とは住む世界が違うなぁ。
ハワイのとき、瞬は瞬だったし、私はこんな風じゃなかったもん。」
確かに、弱気なリカ。
「俺はリカに初めてあった時から変わりないよ!」
リカの目を見据えて言うと、リカはすぐに目にいっぱいの涙を浮かべて、それがこぼれないように、目をしかめながら言った。
「嘘!!
日本にいる瞬は違う!!
特に最近は‥
あ、ごめ‥
頭では分かってるんだけど、、、。」
リカは、思わず口走ってしまったといわんばかりに、目を閉じて、片手で軽く頭を抑えた。
「ハワイにいるときと、環境は変わったし、十分に伝えられてないかもしれないけど、気持ち的にはハワイの時よりも強くなってるし、絶対にリカよりも勝ってるはず‥俺。」
時々しか会えないし、会えば、こーやって気持ちの確認をすることは、大体分かっていたことだった。
ただ、リカが愛想を尽かさないか‥
それだけが心配だ。
最初のコメントを投稿しよう!