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7、恋敵
「昨日は楽しかったねー!
お店も気に入っちゃったぁ!!」
碧は、何食わぬ顔で言う。本当は二度と行くな!
と、言いたいとこだ‥。
「なぁに?
怖い顔しちゃってさ。」
いや‥言えるわけない。
「昨日、酒入りすぎてたけど、平気?」
「ぜーんぜん平気。
昨日、スタッフさんに言われちゃった。
復縁はないの?って。」
碧は、上目遣いで見てくる。
「なくねぇ?」
「私は有りだと思うよ?
結婚するなら、絶対に同業者の方が、何かといいと思うし。」
は?結婚??
「碧は、妹みたいなもんだよ。」
「でも、妹じゃないから結婚できる。」
どうしたんだ…。
今まで、こんな事言ってなかったし。
「ま、そのうちでいいから~。
考えてみてね。」
急に結婚したいだなんて言って。
この話を、和泉さんに相談してみた。
「そっかぁ…。
ちょっと、碧ちゃんのこと探ってみるかなぁ。
もしかしたら…
まぁ、いいわ。」
和泉さんは、何か閃いた顔をしていた。
「何?」
「いいから!
ちゃんと調べとくから、瞬は大河に集中!!」
腑に落ちなかったけれど、何か不具合があれば、絶対に後々リカのせいにされるだろう。
それだけは避けたい。
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