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「・・・南先輩?」
「えっ?」
「あっごめんなさい!私・・」
「どうして俺の名前を?・・・先輩!?」
自分の名前を呼ばれ、更に胸の鼓動が高鳴る。
「慶桜(けいおう)で私ひとつ下でした。」
「マジ!?」
声が裏返ってしまった。
慶桜とは俺が通っていた高校だ。ひとつ下ということは22?
それにしても、こんな可愛い子が居ただろうか?
あの頃は部活動に専念していて恋とは無縁だった。というよりあの頃は女の子が苦手だった。
週に1度は誰かに告白されていたが、どうして良いのか分からず全て断った。
あの頃に出会った女の子はすべて同じ顔に記憶している。それだけ興味がなかった。
なんて勿体ない学生生活を送ってしまったのだろうか。
今では後悔するばかりだ。
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