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「近くで見せてもらってもいいですか?」
「ええでぇ」
熊が腰を上げた。
「た、体格良いんですね」
「昔アメフトやっててん。今でもちょっとやそっとじゃ倒されへんでぇ~」
ガニ股の熊が二足歩行でこちらにやってくる。偽物だと思ってもやはり怖い。
長時間これを着ているのだろう。泥・葉・小さな草が毛にへばりついている。
それが絶妙な具合でよりリアルな熊を演出していた。
「先輩危ないッ!!!!!」
ドンッ!!鈍い音が俺の耳に飛び込んできた。その瞬間・・・、
最高傑作は俺の前から消えた。
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