CATHARSIS

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光りに大分近づいてきた。 その正体が建物から発せられた光りだということが分かってきた。 やっとこれでこの森から抜け出せる!俺の胸は希望で満ち溢れていた。 茂みを掻き分けなんとか建物に辿り着いた。 2階建ての建物。どうやら側面に着いたようだ。 俺達は正面に回り込む。しかし、壁ばかりで門がない。どうやら間違えて正面ではなく裏側に来てしまったようだ。 俺達は結局一周して正門に着いた。 一周して分かったことはこの建物の他に何も無いこと。遠くに光さえ確認できなかった。 暗いからなのかこの建物に続く道も見受けられない。 どういうことだ? だがこの建物に人がいることは確かだ。 僅かだかクラシックの曲が建物内部から聞こえてくる。それと食事中なのだろう、いい香りが外まで漂って来ていた。
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