黒雪姫

1/2
前へ
/13ページ
次へ

黒雪姫

ある寒い日のこと 一人の女王様がバラ園の手入れをしていました ところが女王が一際目立った大きなピンクのバラに手をふれるとバラは深く積もった雪に落ちてしまい、その上に一羽のカラスが降り立ちました 女王はその時 あぁ、この雪のように肌が白く、このバラのようにピンク色の唇に、このカラスのように真っ黒な髪の子どもが欲しい と願いました そして数年後、女王が願った通りの娘が生まれ その際立つ黒髪と雪のような白い肌を見て、人々は本当の名前とは別にその娘をこう呼びました 黒雪姫と
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

277人が本棚に入れています
本棚に追加