縮まる距離

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「ただいま~」 部活が終わり学校から帰宅。 一直線に自分の部屋に進んで行く。 ドアを開けて部屋に入り、重いバッグを降ろした。 「疲れた~」 誰もいない部屋で一人そうつぶやく。 いわば独り言だ。 しかし、この独り言は僕の日課のような物だった。 毎日毎日、帰ってきては 「疲れた~」 とつぶやく。 よくよく考えたら変な話しだ。 今までなら、それから音楽をかけ、雑誌を手にとり1人でくつろぐ。 しかし、ここ最近は違った。 学校が終わって帰って来てからは、真穂とのメールの時間になっていた。 考えてみたら、この頃から毎日のようにメールをしていた。 しかしメールを切るのはほとんど僕の方だった。 僕の中の何かが、真穂と長くメールするのを拒んでいた。 わからない感情…。 この感情が、僕と真穂のメールを邪魔していた。
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