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「ただいま~」
力のないような声でそう言いながら、靴を脱ぎ家の中に入る。
自分の部屋に入ると真っ先にエナメルのバックを降ろした。
疲れた体にとって、勉強道具や着替えでパンパンになった重いエナメルは相当きつかった。
勢いよく落ちるエナメルが、ドンと音を起てた。
エナメルがなくなると一気に体が軽くなる。
解放感に満ちあふれた。
それから
制服を脱ぎ、家着に着替える。
洗濯物を全て出し終えて、部屋で横になった。
本当に疲れた…。
部屋に音楽をかけ、雑誌を手に取る。
耳に入るアップテンポなメロディーが、疲れを忘れさせてくれる。
この時間はこの頃の僕にとって
至福の一時であったのは言うまでもない。
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