さくら舞う!!

一章:にゅーがくしき

～向井家～

ピピピピ、ピピピピピ…
ばこっ。

「ン、朝か。ふぁぁぁぁ…」

1つの大きな影がのそりと動く。

寝ぼけ眼を擦りながら布団から這い出たこの男は向井だいごろう。

今日からこの男も仕事だ。

カーテンを開けると、部屋いっぱいに朝日が射し込む。

すると、「ん…。と-ちゃん?」

「お、起きたか、さくら」

その朝日に照らされて、もう1つの小さな影がちょこりと動いた。

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