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ある扉の前で、俺は静かに紅茶を飲む
ここは廊下なのだが、ソファーと小さなテーブルを造り出した
扉の前ではセラフィムが行ったり来たり
その少し離れた場所で、フェンリルがぐるぐる回ってる
ソファーに座っている帝王、バハムート、ライも何やらソワソワしていた
有志「お前ら、少しは落ち着け、貴様等があたふたしていても何も変わらないのだから」
あまりにもうざったいので注意してしまった
セラ「お前は落ち着き過ぎだろ!!」
フェン「だって初めてなのだ!心配なのだ!」
バハ「お、俺は落ち着いてる…」
ライ「ドキドキするなぁー!」
帝王「ミリー、ミリー、ミリー…」
こいつら駄目だ。
有志「これでは誰が父親かわからんな」
そう、扉の向こうではミリーが新たな命を産み出す為に頑張っているのだ
俺も、心配ではあるし、期待もある
しかし、こいつらほど見苦しくない
なぜ俺よりも緊張しているのだ?
タタタタタ
駆けてくる足音と共に、弟と友人が現れた
キリ「兄さん!産まれた!?」
ケイ「産んだのか!」
サク「有志が産むわけじゃねぇよ!」
ルイ「ここに居るんだからまだだろ」
カレン「あぁ!ミリー!頑張って!」
はぁ…
うるさくなった
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