一、『アリクイの舌・千切れる』

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ピンク色のロープの表面にはどうやらいくらかの粘着性があるらしく、その身をてらてらときらめかせながらアリの一団を吸い付けていく。 ――ミミズさんかしら? 私は怪訝に思い、うさぎさんに訊ねる。 「違いますよ。少し、引っ張ってみましょうか」
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