一、『アリクイの舌・千切れる』

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右足を前に出す。左足を前に出す。 続けて右、続けて左。 それを何度も繰り返し、少しだけ前進する。 身体が軽い。 まるで重力なんて存在しないんじゃないかと、また一つにんまりと微笑み、すぐに身体が浮いてしまわないかと心配になった。
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