一、『アリクイの舌・千切れる』

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しばらく歩いて、懸念に思うだけ無駄だったようで、ちゃんと地に足をつけて歩けている自分にまたにんまり。 あまりにも私がにんまりにんまりしているので、 「ずいぶん楽しそうですね」 草むらから出てきたメスうさぎさんに、声をかけられてしまった。 ピンク色のワンピースに、同じくピンク色のバッグ。 首には豪奢なネックレスをつけて、頭にはかわいらしく白とピンクの二輪の花飾りをつけている。
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