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どうやら、この大声を出している奴は、梶川充(カジカワミツル)というらしい。
最初は、なんだこいつ?と思っていたが、
話してみると意外に良い奴だったのに加えて、趣味なども酷似していた為、すぐに仲良くなりお互いの事を話しあったりした。
「な―充、俺の隣に居た人だれか知ってるか? 」
ふと、さっきまで居たあの女の子を思いだした。
「誰って、木下綾(キノシタアヤ)だろ?自己紹介で言ってたじゃんか……あ、そっか準也寝てたもんなぁ」
へぇ―、木下さんかぁ……。
ふと気になったから聞いてみただけなのだが、充はニヤニヤしだした。
「あれ……まさか、準也……一目ぼれとか?」
「は?……そんな訳ないだろ……ちょっと気になっただけだよ」
必死に否定するが、充はまだニヤニヤしている。
「ま、それならそれでいいんだけどよ。気をつけた方がいいぜ。
なんでも、中学で何十人も振ったらしいからな」
「……まじかよ……」
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