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この世界には三つの新界がある
一つは人間が拒む魔界
二つは人間が喜ぶ天界
三つは人間が裂ける死界
どれも人間にはただの空想にしか過ぎないものだった
だが三つの新界は人間の知らない所で着実に進化を遂げていた………
「今日は夏休みだって言うのに学校かよ……」
「しょうがないじゃん‼
雷海がいつも授業サボるからでしょ‼ほら行くよ~」
女の子は雷海[らいか]の背中を叩くとだるそうにしている雷海の手を引いて坂を上り出した
学校は坂を上った所にある山が多くて自然が溢れてる小さい小さい町だった
「やっと…着いた……」
雷海は手を地面について息を切らした
この真夏の太陽の中坂を昇るのはだらだら生きてる雷海にとっては辛かった
「はいすぐ行動‼教室行ってワークやって甘味屋によろう🎵」
華[はな]は雷海の手を引いて鼻歌を歌いだした
「えぇ~‼俺も寄るの💦」
尽かさず雷海は文句を言った
「うん だって華が雷海の用事付き合ってるんだからそのぐらい良いでしょ?」
「ぅ……解ったよ」
雷海は反抗が出来ないまま華の言う通りにワークをして帰りに甘味屋に寄った
「甘~い💕おいしい💕」
華はホッペに手を当てて次々と出てくるデザートを食べた「まだ食べるのか?」
「ん~後一個ぐらいは…食べれるかなぁ~」
「え‼そんなに食べるのか」
「うん♪」
雷海の問い掛けに対して華は笑顔で言った
雷海は余りにも華が嬉しそうに食べるので飽きれ顔で見ていた
(助けて………)
「ん?」
(…願…い…た…すけて)
「??」
「どうしたの雷海?」
急に周りをキョロキョロし始めた雷海が余りにも不自然だと思った華はデザートを食べる手を止めて雷海に声を掛けた
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