天使は一人ぼっち

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一時間後…… 「ん~いったいここって何処だろう?」 刹那は周りを見渡して手元のセンサーを見た 「この辺りなんだけどなぁ?」 センサーは赤く一点の方向を指していた 「暗くなってきたなぁ…」 刹那は手を温めながら木の枝に座りこんだ 「今日はここで休もぅ」 そういって空を見上げた 空は人間からはどう見えるのだろぅ? 天使からみたら 「赤く染まってる……」 そぅ天使からみたら空の上の出来事が色で見える 赤いのは天使たちが戦ってる証拠なのだ 「皆…生きてて 必ず人間に居る天使を見つけてつかえし光の封玉を持って帰るね」 刹那は涙を拭って空を見た 天使は基本寝ない でも刹那の場合は寝れなかった 「光…封玉 どこにあるんだろぅ 」 刹那の記憶が薄れてきた 刹那は目を閉じて【無】になった 何を考えても昔の事を考えた 幸せな平和な時の事 友達に囲まれてた事 そして愛する人が居た事 刹那は【無】になりきれなかった そのかわりに涙が溢れて 止まらなかった 刹那は気がついたら朝になった 「ん ん~」 背伸びをして翼を広げた すると後ろから 「刹那‼」 「ん?」 刹那の名前を呼ぶ男が居た 雷海だった 雷海の服は少し薄汚れしていて髪の毛もボサボサだった 「お前 どうして ここに?」 刹那は焦った 昨日喧嘩別れをした雷海がここに居たのだから 「近所の人がたまたま此処に昨日来ていて白い翼をした少女が飛んでたって言う話があって…」 雷海は周りに情報を聞いて走り回っていた 「どうして……そんな事」 刹那は木から降りて雷海の前に立った 「お前にちゃんと…いわなきゃって…」 雷海は息を切らしながらも喋ろうとした
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