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何処とも分からぬ部屋 机に向かって男が本を読んでいる 「………おや、こんにちは」 此方に気づいたらしく挨拶された 「……………ああ」 此方の視線に気づいたのか男は読みかけの本を手に取った アニメ調の絵が表紙に書かれている あのツンツン頭の少年の名前は…… 「おや、あなたもこのライトノベル読んだことあるんですか?」 おずおず頷く 「それはそれは お茶でも出しますから此方へどうぞ」 男がそういった瞬間、虚空からティーセットが出現した 「………………」 絶句する此方を無視するように男は話を進める 「この作品は良いですよね 少年の右手に宿りし力 超能力開発都市 魔術師達の補助なしでは生きられなかった完全記憶の10万3000冊 この物語は追加の登場人物達がいます それは彼らの世界に迷い込んだ不死者の一行 幸せカップル カモッリスタ 悪魔 そんな『可能性』の本です お暇なら読んでみてください」 差し出された本を手に取る 少しワクワクしながら表紙をめくる そこには一文字 『とある不死者のバッカーノ!』
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