プロローグ

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僕の記憶はここから始まる。 「お母さん なんでいつも外に出ると仮面被るの?」 お母さんと週2回の2人でデパートに買い物。 家にいるお母さんは、いつも少し怒っている。 僕が話しかけるだけで、叩かれたりもした… でも、買い物に行くお母さんはいつもニコニコして優しい。 デパートによく会う叔母さんがいる。 僕に飴玉をくれるから僕は大好きだ。 お母さんもよく近所の叔母さんのことを家で話す。 「本当にうるさい。口を縫ってあげたいくらい」 僕にはまだ意味がわからない。 けど、あの顔は僕を叩くときとそっくりだ。
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