プロローグ

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やっと話が終わった。 おばさんは最後に飴玉を僕に渡し、手を振って行ってしまった。 お母さんは笑顔のまま手を振り替えした。 「…チッ」 僕の頭の上から何か嫌な音が聞こえた。 いつもお母さんの口の辺りから聞こえる。 そして、お母さんは僕の手を離して、しゃがみこみ 「ごめんね」 お母さんの仮面がその時消えた。 僕は目にたまった水が落ちないように、 お菓子コーナーまで走り出した。 お母さんが元に戻ったんだと嬉しくて痛みなんて、すぐに消えた。
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