*ベタな出会いを

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「そうですか それは良かった」 にっこりと微笑む 『い、いや 俺も前見てなかったし』 『ごめん』 照れながら彼女の顔を見ると彼女は俺の手元を見ていた ? 「…あのぅ このパン」 『へ?』 彼女は俺の手にある トーストを指差した 「良くドラマなんかで見ますけど…」 「何も飲まないで 喉に詰まりません?」 …はァ? え、と… 『別に詰まらないけど…』 俺が言うと 彼女は目をパチクリさせた 「詰まらないんですかー 私、いつも思ってたんですよ」 「私がパンを食べると 喉に詰まりやすいから」 …… 『そーなんだ』 どうでもいいけど(笑) 「あ、遅刻しちゃう じゃまた」 あ、 俺が声をかける前に 彼女はフワリと踵を返し走って行った  
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