第2話 我が逃走っ!

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すぐに俺達の番が回ってきた。 「いっくよ~~」 えい とカナが勢いよく ガラガラ とまわす。 出て来たのは白い玉だった。 「ざんね~ん、ハズレです。残念賞はポケットティッシュです」 「ハズレかぁ~」 「まぁ、そんなに当たるものでもないよ……次は俺か」 俺が出したのも白玉だった。 「フッフッフッ、甘いよキミたち」 ハズレを引いた2人に言いながら、ナツキが前に出る。 「気合いと掛け声が足りないんだよ!!」 気合いと掛け声で何とかなるなら、毎年福引きの時期は筋肉隆々の男どもで埋め尽くされてるよ!!! 「私が狙うのは……ズバリ二等のあれだ!!!」 「ええっと……二等は………三節棍!!!」 何でだよ!!! もっと他になかったのかよ!!! てか、お前絶対チアキの『さるかに合戦』はまってるだろ!!! なに戦闘民族に目覚めちゃってんの!? 「いっくよ~~~!!!!!!!!」 ガラガラ と音をたてながら勢いよく回し始める。 コンコン と出て来たのは、青玉だった。 「おぉ~!!」 「おぉ~!!」 当たるのかよっ!! 「おめでとうございます!!三等賞です。」 三等は………図書カード10000円分か。 やったじゃないか。 「えぇ~、チアキ~あげる~」 …………当てた人が悪かった。 チアキ、せめてカナなら大変喜んだだろう。 「ありがとう。じゃあ、私はあれをあげる」 チアキが指指した先……一等『家族で行く温泉旅行2泊3日の旅』 ………マジか!? 「いきます」 ガラガラ、ガラガラ、ガラガラ、ガラガラ、ガラガラ ……………… 何かわざとじらしてないか? それとも天然さんなのか? コンコン と玉が出て来た。 ………黄金の玉が…………… 「おめでとうございま~す!!!一等賞で~す!!!!」 「うそだろっ!!」 「すごーい!!」 「うすごーい!!」 まぜんじゃねぇ!! あんまりすごくないみたいじゃねぇか!! その後盛大にお祝いされた後、俺達は帰路についた。 「それにしてもチアキ、すごいな!!狙った様に当たるなんて!!!」 「ハズレだったら周りの視界に入る前に中に戻せばいいだけ……」 ……………………冗談だよね?? 期限ない様なので今度行ってきます!!!
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