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「どこ行くんだよ!」
「コッチ」
着いたのは小さな本屋だった。
「これ欲しい」
チアキは一冊の本を持っていた。
あまり高くもないし、買ってあげることに……
「んっ、そういえばチアキって左利きだな」
言ってる俺も左利きだが……
「そうだ、何かと不便だが……」
「そうか?あんま感じないんだが……」
「何を言う?街を歩いていたらビリビリした中学生が音速の3倍でコインを飛ばしてくるなんて事よくあるだろ!!左利きだと確実にあの世行きだ!!」
そうそう、街歩いてたらビリビリした中学生が……って、
「あるわけないだろ!!というより何故小学2年のお前がそのネタを知っている??」
「くちゅん!」
チアキは突然くしゃみをした。
やべっ、可愛い、超可愛い。
「ほら、これ」
俺はチアキに自分のマフラーを巻いてあげた。
「ユキ兄、眠たい……」
「しょうがねぇなぁ……」
俺はチアキをおぶって家までかえる。
それにしても軽い。
やっぱまだ小学2年なんだな……
少し安心したユキナだった。
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