第3話 第一次雪那DE戦争

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「どこ行くんだよ!」 「コッチ」 着いたのは小さな本屋だった。 「これ欲しい」 チアキは一冊の本を持っていた。 あまり高くもないし、買ってあげることに…… 「んっ、そういえばチアキって左利きだな」 言ってる俺も左利きだが…… 「そうだ、何かと不便だが……」 「そうか?あんま感じないんだが……」 「何を言う?街を歩いていたらビリビリした中学生が音速の3倍でコインを飛ばしてくるなんて事よくあるだろ!!左利きだと確実にあの世行きだ!!」 そうそう、街歩いてたらビリビリした中学生が……って、 「あるわけないだろ!!というより何故小学2年のお前がそのネタを知っている??」 「くちゅん!」 チアキは突然くしゃみをした。 やべっ、可愛い、超可愛い。 「ほら、これ」 俺はチアキに自分のマフラーを巻いてあげた。 「ユキ兄、眠たい……」 「しょうがねぇなぁ……」 俺はチアキをおぶって家までかえる。 それにしても軽い。 やっぱまだ小学2年なんだな…… 少し安心したユキナだった。
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