第4話 溶けちゃわないかな!?

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ゴホゴホ。 どうも、雪那です。 先日の雪合戦を覚えていますか? どうやらチアキによる砲撃で風邪を引いてしまいました。 「大丈夫、ユキ兄?」 「あぁ、大丈夫だから、学校行ってこいよ」 カナが心配して来てくれた。 さすが長女。 嬉しくて涙が…… 「じゃあ、今日は早く帰ってくるから……」 「おう」 カナは静かに部屋を出て行った。 さぁ、少し寝るか。 だが、ガチャ と再びドアが開いた。 「ユキ、大丈夫?」 「おうチトセ、大丈夫だよ。ただの風邪だ」 「そう、何か用意していこうか?」 「いいよ、自分で出来る。それより、学校遅れるぞ」 俺は布団の中から手を出し、机の上の時計を指差した。 「うわ、ホントだ、じゃあ何かあったら携帯に電話してね」 「おう」 チトセは静かに部屋をでる。 「さて……」 ガチャ。 …………やっぱり。 出来れば2人まとめて来てくれ……… 「ユキ兄、大丈夫?」 ナツキとチアキがドアごしにコッチを見ていた。 「どうしたんだよ、入ってこいよ」 俺は起き上がり2人に部屋に入るように言う。 「風邪大丈夫か、ユキ兄?」 「あぁ、大丈夫だよ」 ナツキは少し安心したような顔をする。 「本当か?学校行ってる間に溶けてたりしないか?」 「大丈夫です。そこには絶対の自信があります」 てか、溶けるって俺の名前がユキだからじゃないよな、チアキ。 「ほら、学校行ってこい」 俺は2人を送りだした。 「さて、少し寝るか」 俺はすぐに眠りに落ちた。
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