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しばらくして俺はお腹が空き、目を覚ました。
ベッドから出てキッチンの方に向かう。
「ん?」
机の上に手紙が置いてあった。
『コンロにお粥があるのでたべてね―チトセ』
「おぉー、さすがチトセ」
俺は鍋に火をかけながら手紙の続きを読む。
『ヒドイようなら病院いってね―カナ』
「あぁ、ありがとう」
感謝のあまり、声に出てしまった。
『ユキ兄のことは忘れないよ―ナツキ』
そうかそうか、これで安心して逝け………
「って、お前はなんてことかくんだ!」
おっと、つい興奮して大きな声を出してしまった。
今ので少し頭が クラクラ する。
「次はチアキか」
『………………………………』
何か書いてよ!
何で手紙で沈黙を表す!
悲しくなるだろ!
『……冗談。溶けそうになったら冷凍庫のアイス食べていいよ。』
………えと、どこまでが冗談ですか、チアキ様?
まぁチアキもまだ小学2年だ。
チアキなりに心配しているんだろう。
俺はチトセが作ったお粥を食べて再び部屋で寝ることにした。
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